<< 1つ前のページへ戻る | ホーム > 開発・改善商品 > 「中濃ソース」


ドバッ!と出ないように改善!子どもでもかけやすくなりました。
組合員の声で多く寄せられているのは、次の3点でした。
1.ドバッ!と出すぎる。
2.ラベルがはがしづらい。
3.リユースびんにしてほしい。
このうち、今回は、キャップについての不具合を改善しました。
山屋食品(株) 高橋浩一さんに、キャップ改善の詳しい経緯をお伺いしました。
「20年以上前に開発された、PB商品(※)ですが、味についてはずっと「おいしい」との好評の声を多くいただいています。しかし、ボトルについては、改善の声もちらほら聞かれるようになりました。そこで、寄せられた声の中から、まず「ドバッ!と出すぎる。」について改善することにしました。
『中濃ソース』は、粘度が高く、ビンを傾けてもすぐには出てきません。もともとキレがよくなく、ソースが注ぎ口に付着しやすいのです。そのため、スムーズにかけやすいようにと考えて注ぎ口を「丸穴」にしており、問題はないと考えていました。
しかし、昨年、パルシステム展示会に参加した際にも、「子どもが大好きなのだけど、いっぱい出してしまう」などの声をいただき、思ったよりもかけ具合についてご要望があると感じました。そこで、子どもでも使いやすいキャップに改善することに決めました。」
※PB商品:PB=プライベートブランド。パルシステムが独自開発した商品。
「さっそく、開発部門、製造部門、資材部門、担当営業者と打ち合わせをし、市場調査やさまざまな形状のキャップのサンプル取り寄せを行いました。工場製造ラインの都合上、ビンの形状は特定されていましたので、使えるキャップの種類はそう多くはなく、“ソースが中に戻る形状のもので、ソースがほどよく出るもの“を探しました。
そして、十数種もある候補の中から見た目審査で半分まで絞り、検証を行いました。検証方法は、使うシーンを想定して、毎日お皿にたらし、ソースの出具合、キレの良さ、糊化したときのソースの液ハネ具合を試しました。最終的に、「中心部小丸穴付き一文字」キャップをパルシステムに提案、採用されることになりました。
長期間かかり大変でしたが、子どもでも使いやすいキャップに変更できたのではないかと思っています。」
「今回、新しく採用した「中心部小丸穴付き一文字」キャップは、以前の「丸穴」キャップとくらべて、ドバッと出ることがありません。適度な流量が確保されています。」
「次は、「2.ラベルがはがしづらい。」について改善します。ラベルのはがれにくさは、つい先日、数度の社内テストを経て、弱粘性のはがれやすいラベルに切り替えることとなりました。
「3.リユースびんにしてほしい。」については、現状、無理なため、検討課題とします。」
工場には、「リユースびん」の指定規格に対応する製造ラインがないため、設備投資が必要になります。
洗びん工場から納品された「リユースびん」は、メーカーで再度、洗浄・乾燥させなければなりません。そのためには、自社で洗びんの設備を持つ必要があり、相当な設備投資が必要になります。
以上、2点の設備投資が必要なため、コスト面での問題が解決できず、検討に上がっては断念せざるを得ないのが現状です。しかし、メーカー、パルシステムともに、「ぜひ、リユースびんへの変更をしたい」と考えています。なにか良い方法がないか、模索していきます。